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症例紹介

症例紹介

チャコガエルの異物の誤食

はじめに

こんにちは!むらい動物病院です。
カエルさんは目の前で動くものをなんでも捕食しようとすることが多く、
わんちゃんなどと同じように異物を誤食することがあります。
今日は異物を誤食したチャコガエルについて紹介します。

来院のきっかけ

飼い主様が食欲の低下元気の低下に気づかれ、ご来院がありました。
また、お腹が膨らみ気味で、ゲージ内に敷いているキッチンペーパーを誤食した可能性があるとのことでした。

診察と治療

初診では、X線検査超音波検査を実施しました。
異物の誤食疑いがある場合、異物の内容や患者さんの状態次第では内服薬を使用し、便と一緒に排出されるか経過観察を行う場合があります。
今回の症例では、飼い主様とご相談の上、数日間内科治療(内服薬と点滴)で様子を見ることにしました。

しかし、1週間経っても症状が改善されなかったため、外科的な処置を行うことにしました。
異物が胃の中にある場合は麻酔下で口から取り出せることもありますが、異物が消化管内にある場合は開腹手術を実施します。
今回は開腹手術を行い、その結果、キッチンペーパーを取り出すことができました。

(下に手術中の画像が出てきます。苦手な方はスクロールしてください。)

手術後は順調に回復し、元気になってくれました。


最後に

今回の様に、思いがけないものを誤って食べてしまうことはカエルさんに限らずよくあることです。
特に両生類や爬虫類では「動くもの=エサ」と本能的に認識してしまうため、以下の点に注意してください。

・ケージ内に置くものは、なるべく口に入らないサイズ・素材のものを選ぶ。

・ペットの性格を把握し、誤食を未然に防ぐ環境作りをする。

・食欲の低下など、異変を感じた場合は早めに動物病院を受診する。

当院では、カエルさんをはじめ、爬虫類や両生類の診察にも対応しています。
些細なことでも気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。