はじめに
こんにちは!むらい動物病院です!
今日はワンちゃん・ネコちゃんの糖尿病についてお話ししたいと思います。
糖尿病とは
人間では生活習慣病の1つとしてよく聞く病気ですが、犬や猫も糖尿病にかかることがあります。
糖尿病はインスリン(血糖値を下げる働きをもつホルモン)が絶対的または相対的に不足することで、持続的な高血糖をはじめとする様々な代謝異常が見られる病気です。
犬や猫の糖尿病の原因としては、次の2つに大きく分類されています(人間とは少し異なります)。
・インスリンが足りない(インスリン欠乏性)
・インスリンが効かない(インスリン抵抗性)
こうした原因により、多飲多尿や体重減少、食欲不振や末梢神経障害など様々な症状がみられます。
そのため個々の症状に合わせて、血糖値をコントロールし、症状を抑えることが重要です。
血糖値のコントロールについて
上で説明したように、糖尿病の治療には血糖値のコントロールが重要になってきます。
当院では、人間用に開発された血糖値モニタリングシステム『FreeStyle リブレ2』(以下、リブレ)を使用し、血糖値の変化を把握して治療に役立てています。

リブレは、犬や猫の体表にセンサー(直径35mm、厚さ5mm)を装着し、そこから送信される血糖値データを飼い主様のスマートフォンや専用のリーダー(別売)で確認できる仕組みになっています。
血糖値の測定は1分ごとに行われ、異常を検知した際に警告してくれるアラート機能もついています。
リブレを装着することで、自宅での血糖値管理が可能となり、移動や採血などのストレスを減らすことができることが大きなメリットです。
さいごに
現在、当院では3頭のワンちゃん・ネコちゃんがリブレを使用しています。
その子の性格上、リブレの装着が難しいこともありますが、糖尿病の子であればどの子でも装着できます。
「リブレの説明を聞きたい!」「リブレを装着して欲しい!」など気になることがあれば、お気軽に当院までご来院ください。
次の投稿では、昨年に販売が始まった猫の糖尿病治療薬『センベルゴ』についてご紹介します。
是非、ご覧ください。